WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の準決勝(日本時間21日)でメキシコに6×ー5と劇的なサヨナラ勝ちを収めた侍ジャパンの先発、佐々木朗希投手(21)が試合後取材に応じ「打ってくれると思って信じて観ていた」と語った。

2回にピッチャー強襲の打球が腹部に直撃。それでも1死一・二塁のピンチを遊併打
で切り抜けるなど160キロを超える直球とキレのあるフォークでメジャーリーガーが並ぶメキシコ打線を3回まで無失点に抑えた。しかし4回に2死から連続安打で再びピンチを招き、6番L.ウリアス(25)に痛恨の3ラン。「配球は間違っていなかったと思うので投げきれなかった所は反省点かなと思います」と振り返った。4回64球を投げ、被安打5、被本塁打1、3奪三振の3失点で2人目山本由伸(24)にマウンドを譲った。

降板後は「打ってくれると思って信じて」ベンチから戦況を見守った。3点を追う7回、吉田正尚(29)が起死回生の同点3ランを放った際にはホッとした表情を見せ、9回に村上宗隆(23)のタイムリーでサヨナラ勝ちを収めると仲間と共にベンチから飛び出し喜びを爆発させた。「バッター陣に助けられて、最高です」。3大会ぶりの世界一まではあと1勝。21日の決勝に向け「絶対勝ってくれると信じて精一杯応援したいと思います」と話した。