放流したウマヅラハギを再捕獲する秘策…
広大な海へと旅立ったウマヅラハギを再び捕獲するために瀬戸さんが考えた作戦が…。
「電子タグをつけたウマヅラハギの再捕報告にご協力ください」(ポスターより)

お尋ねもののウマヅラハギをみつけたら連絡をもらえるようポスターをつくり、漁業関係者に協力を呼びかけたのです。

そして最初の放流から約1年後の研究発表会。

瀬戸さん:
「ここまでの再捕率は本当に想定していなかったが、1月25日に放流した20匹のうち13匹捕まった。2回目においても10匹中4匹、再捕された。合計30匹のうち17匹が再捕されて再捕率は57%となりました」


ここまでの去年1月と2月に魚津市沖で放流した30匹のうち17匹、放流した半数以上が再捕獲されたことが報告されました。


一体、どこで捕まったのか…。

瀬戸さん:
「3月末までの再捕位置をみてみますと、基本的に放流した魚の大半は、湾の中西部のほうへ移動した。4月には再捕されなかったが、5月2日に氷見市沖で、3日には黒部沖で、さらに5月18日は新潟県の寺泊で再捕されています」


一番、遠い場所で魚津市沖から遠く離れた 新潟県寺泊沖で捕獲されました。
捕獲された日付と場所をみると、水温が低い1月や2月に捕獲された大半が富山湾の中西部で。3月には能登半島珠洲市沖で。5月以降には新潟県寺泊沖など魚津沖の漁場よりも北側、富山湾よりも東側のエリアで多く捕まったことがわかりました。
