アンキモやフォアグラを上回る「肝」を持つというウマヅラハギ。冬に最盛期を向かえ、なんともいえない絶品として知られ、富山県の水揚げ量は全国トップクラスです。しかし、富山湾での1月の漁獲量はわずか9トンで、過去10年間で過去最低となる記録的な不漁となっています。なぜなのか…。詳しい生態が謎に包まれたままのウマヅラハギに、電子タグをつけてその理由を追跡しました。

先月、富山県水産研究所が開いた成果発表会。

富山県食品研究所 原田恭行さん:
「肝は極めて多量の脂質を含み、この値はアンコウの肝やフォアグラを上回る値」

ウマヅラハギの肝にフォアグラを上回る割合の脂質が含まれていることや…。

オスよりもメスのほうが食べられる身の部分が多いことなど、謎に包まれていたウマヅラハギの生態や、おいしさの理由など 新たな事実が次々と明かされました。

馬の顔に見た目が似ているウマヅラハギ。漁は冬に最盛期を迎え富山県の水揚げ量は全国トップクラスです。

かでも魚津港での水揚げが多く魚津漁協は15年前からウマヅラハギを「魚津寒ハギ如月王」としてブランド化。市内の小学校ではウマヅラハギが給食として出されることも…。

小学生:「おいしい」「おいしい」

しかし…。

記者:
「午前4時半の魚津港です。定置網漁を終えた船から次々に水揚げされています」

40年前には年間6000トンが水揚げされ、庶民の魚として親しまれてきたウマヅラハギですが、去年は年間250トンあまりと激減しています。

なぜ漁獲量が減っているのか…。