理事長の解任処分をめぐる問題で現理事長が今月末で退任することになっている西都児湯医療センターについて、市は、前の理事長を新しい理事長に任命したと発表しました。
この問題は、西都市の橋田市長が、西都児湯医療センターの濱砂重仁理事長に対し行った解任処分をめぐり、理事長が、市を相手取り処分の取り消しを求める訴えを起こしたものです。


一審では、理事長の請求が認められ解任処分は取り消しとなりましたが、その後、市側が控訴し現在、高裁で係争中です。
こうしたなか、濱砂理事長は市側との関係修復は不可能であるなどとして辞職願を提出、今月末で辞職することになっています。
これに対し、市側は、来月以降の新しい理事長に前理事長で医師の長田直人氏を任命したと発表しました。
長田氏は、濱砂理事長が就任した2020年までセンターの理事長を務めていて、市では、任命の理由について、以前の安定したセンター運営の実績などから判断したとしています。
長田氏の任期は、来月1日から来年3月末までとなっています。