今年の春闘は、多くの大手企業で賃上げが相次いでいますが、民間調査会社のアンケートで岡山県内の7割を超える企業でも賃上げを予定していることが分かりました。

東京商工リサーチによる調査に、岡山県内の企業67社が回答したもので、2023年度の春闘で賃上げを予定している企業は49社で、全体の73.1%を占めました。このうち企業の規模別では大企業が83.3%に対して、中小は72.1%と、11.2ポイントの差がついています。

一方で、「賃上げをしない」と回答した中小企業の約5割は、その理由として原材料の高騰や十分に価格転嫁ができていないことを挙げています。東京商工リサーチでは「中小企業にとって賃上げは資金負担が大きく、一時金やインフレ手当などで対応している状況」だと分析しています。