※代行バスの利用者は「鉄道のほうが時間がきちんとしている。バスと違って」Q.バスは大変?「大変です」「(代行バスは)慣れた感じでいいかなと思う。静かなので落ち着く」


また、運休区間では日中、デマンド型乗合タクシーが運行しています。平日の利用者数は平均で10人以下、被災前の調査の27人を大きく下回りました。


※乗合タクシーの利用者(今別町民)「タクシーを利用するとなると、予約しないといけないとか、そういう面では不便」
(東京からの観光客)「電車に乗るのも好きなので、電車ではないのは若干味気がない」
運休は地域の観光にも深刻な影響を与えています。津軽半島の最北端・龍飛岬は客足が低迷。このあおりを受け、龍飛旅館では、この夏にかけて予約は例年の半分以下にまで落ち込んでいるといいます。


※龍飛旅館 柳谷靖子 女将「津軽線が走らなくなってから。(予約がなくて)電話が故障してるんじゃないかと思った。(被災前は)冬場でも来てくれたのに、今年は何名だろう来てくれたの。観光にとっても大事な津軽線、地域の住民にとっても大事な津軽線」

こうした声を受けて、青森県と沿線自治体の外ヶ浜町・今別町は鉄道の維持を求めていました。これに対して、JR側はこの30年間で利用者が7割以上減少したことなどを踏まえ、新しい交通体系を模索すべきと呼びかけています。

※1月18日 JR東日本盛岡支社 地域連携推進室 松野文一 室長
「鉄道の特性である大量輸送が発揮できていない可能性があると考えています。この地域の持続可能な交通体系をしっかりと地元の皆様と話し合いをさせていただいて、今後の方向性を検討させていただければ」

JRは、新しい交通体系の議論の状況を踏まえて復旧工事を行うか判断するとしています。被災から7か月、津軽線の運休は続き、沿線住民の不安は募るばかりです。
【後篇】へ続く

 
   
  













