奇跡・流された本尊が戻って来た

町内でパン屋を営む齋藤順子さん。齋藤さんは徳泉寺の檀家の1人です。

齋藤順子さん:
「ここにねあったのを記憶しているのよ、どかっと置いてあって、えー!って」

海岸からおよそ1.7キロのところにある齋藤さんの自宅に、徳泉寺の本尊が流れ着いていたのです。

齋藤順子さん:
「自宅に松の木が刺さっていてがれきが溜まっていて、そこにこの角度からずっときてお寺のご本尊とか卒塔婆とか流れてここに溜まってたというか」

本尊はその後、齋藤さんの家族から住職のもとに届けられました。

徳泉寺 早坂文明住職:
「ほぼお顔などはそのままでご無事な状態ですね。うわあすごいなと思いましたね。がれきの山だったのに。ある人が本尊が見つかったのだからきっとお寺を再建することができるよといってくれたんですよ。そのときは半信半疑だったんですけど」

勇気づけられた早坂住職は、震災の翌年、寺の再建のため全国に支援を求めて呼びかけました。