人気ラーメン店なのに“午後休み”がない理由
浅野さんが遺体で見つかったのは14日午前6時10分ごろ。自宅近くの用水路で、あおむけになって亡くなっていました。前日の13日午後6時半ごろ、いつものように自転車で店から自宅に帰っていったそうです。現場近くは街灯も少なく、誤って転落してしまったのでしょうか?
出町さんが浅野さんから聞いた話では、高岡で30年以上、ラーメン店を経営していて今の店は3店目。高岡を活気付けたいという理由で、店の面積を広げたということです。
「翔龍」は人気ラーメン店でありがちな“午後休み”がないラーメン店として知られています。

その理由は、お客さんがおやつ代わりにもラーメンを食べられるようにしたいという浅野さんの思いがあったそうです。

浅野さんが亡くなったのを受けて、店は臨時休業中。「翔龍」を経営する「あさの」の従業員によりますと、あさって通夜が予定されているということです。
浅野さんの出身地、北海道猿払村は、“貧しい村”から、日本初のホタテ稚貝の大規模放流事業が成功し、“富める村”に生まれ変わりました。最近、久しぶりに猿払村に里帰りした浅野さんは村の成功をうれしそうに出町さんに語っていたそうです。

「翔龍」は1日1000食も売れる人気ラーメン店になりましたが、そのサクセスストーリーは、猿払村の成功と重なって見えると出町さんは話します。高岡を愛した浅野さん。その死が惜しまれます。