物流を担うトラック運転手の時間外労働の上限が2024年4月から200時間以上引き下げられます。

1人あたりの労働時間が減少、これまでの水準を維持するために人手不足が生じることになります。

運送業界が直面する「2024年問題」への対応を取材しました。

※東北高速道青森 本堂慎治 専務取締役「送料無料といったものが当たり前な時代になっているので、送料は必ずかかるんだとそういったものの消費者の理解と法改正があったのでそういった運送会社の理解を荷主さんの方でしていただけたら」

35人のトラック運転手で県内のほか長距離輸送も請け負っている青森市の企業です。いま、運転手の時間外労働の上限がこれまでの1176時間から原則960時間となり、荷物を運ぶ量が減ることや配送の遅れが懸念される「2024年問題」に向き合っています。

これで運輸業・郵便業は2021年、全業種の平均と比べて約40時間長い労働時間は労働環境の改善につながると期待されています。

その一方で、全業種の平均と比べ2倍近くにのぼる人手不足はさらに進むと見られています。これに対応するための取り組みを進めています。

※東北高速道青森 山崎亨統括部長「いまどこにいるかとか、どういった状態か、走行中・休息・休憩・荷積み・荷下ろしとかその辺のところ」

車両に内蔵されたGPSで現在地を割り出し、ドライバーの稼働時間や休憩時間を把握して、業務の効率化を図っています。また、長距離の場合には交代の運転手が同乗する対応をとっています。

青森から北海道札幌市に向かい1泊。一度戻って宮城県仙台市へ行き1泊してまた青森に戻るというルートをこれまでは1人の運転手が担当していました。