皆さんの地域に『児童館』はあるでしょうか?
子どもなら誰でも無料で利用できる児童福祉施設です。
新たな省庁として『子ども家庭庁』の4月設置を目前に、国では“子どもの居場所”のあり方が検討されています。

乳幼児から高校生まで“入り混じって”自由に過ごす「居場所」
新潟市西蒲区の岩室地域児童館で、廊下を駆け抜けていく子どもたち…。
「部屋の外はスキップで移動する」という“期間限定のルール”ができていました。
なんだか楽しそう。
普段の生活では「廊下は走るな」とも言われますが、遊びを通して子どもたちが健全に育つことを狙って、体を動かしたくなる仕掛けが施設の中にちりばめられています。
【岩室地域児童館 職員】
「通路の上から吊るした“リンゴ”があるとジャンプしたくなる。ゲームをダメって禁止させるのはすごく簡単です。でもゲームがありつつ、それよりも面白い“運動”をどうやってやってもらうか…」

「児童館」は、18歳未満の子どもなら誰でも自由に出入りできる『児童福祉施設』です。
【岩室地域児童館 川邊素子館長】
「新型コロナウイルスがあって、学年を越えて遊ぶって本当に減った。だから最近は意識的に学年の壁を越えて遊べるようにしている」

使われなくなった保育園の建物を使って2015年にオープンしたこの岩室地域児童館には、親子で利用できる乳幼児用の部屋もあり、いろいろな年齢の子どもに対応できます。
【高校1年生】
「ほぼ毎日来ています。楽しいというか、家みたいな感じで…。家族とか早く帰ってもいないので、ここにいる方が楽しい」

ここでは、年齢に関係なく遊びながら子ども同士が交流する姿を見ることができます。
【岩室地域児童館 川邊素子館長】
「小学生も街で中学生や高校生に出会ったら声をかけて、児童館遊びに来るとか、今度また遊んでねっていう…、地域で子どもたちの輪がしっかりできたことはすごく大きい成果かな」

地域住民も、交流の輪に顔を出したり、ボランティアで関わったりしています。
子どもの成長を地域で見ていくことがコンセプトです。
【新潟市西蒲区岩室地区民生委員 主任児童委員 福島實さん】
「すべての世代で関わりが薄くなっていくという時代。人と人とが繋がっていく一つの拠点になっていけるというのは、地域としても非常にありがたいこと」

さらに児童館が大切にしているのは、子どもたちの『主体性』です。














