「1基でも反対なら10年でも20年でも待って…」

高岡御車山保存会 志甫和彦会長:
「御車山祭の保存会ができたのは、我々の町内の先輩たちが形を変えないで御車山を守ってほしいということなんで、私の立場としては従来の形でやらなきゃいけないという立場ですね。祭り自体が時代に流されてはいけないということで。時代変われども、祭りの形態は変えないということで、従来通りの祭り。いろんな人を混ぜると、祭りがイベントになってしまって時代に流されると肝心の本来の祭りが消えていってしまうので、やはりできるだけ伝統守ってきたご先祖さまたちの信念を守っていきたいなというのがありますね」

記者:「担い手不足なのでは?」
高岡御車山保存会 志甫和彦会長:
「男の子だけじゃなくて全体に人が減っているわけですけど、男の子に関しては町内にゆかりの人たち・遠縁・市内在住の乗りたい子にも乗ってもらったりして、そういう神事だけは守るようにしています」
記者:「この議論は来年に持ち越し?」
高岡御車山保存会 志甫和彦会長:
「会則がありまして、これは7基全員が合意すればそれに従うと、1基でも反対があれば、“山車町”全体の円満を考えて、その1基が同意するまで10年でも20年でも待ってあげるのが精神だと思うので、そういう風にしてもらいたいと思います。今は、基本的には何も変わっていないので、将来とも全町内の意見の合致で運営したいと思っています」

5月1日の祭り本番に向けて、これから準備が忙しくなるため、女児参加の議論は実質「休戦」に。毎年、保存会の会長職も交代するため、祭りの後に議論が再燃する可能性もありそうです。