福島第一原発にたまり続ける、放射性物資「トリチウム」を含む「処理水」。政府は「今年の春から夏ごろ」に海に放出する方針を決めていますが、国民の理解はどこまで進んでいるのでしょうか。(全4回のうち③)

経済産業省 太田房江副大臣「全国に対する、あるいは世界に対する情報発信等の取り組みを強化させていただきました」

処理水の理解を深めるため、政府は去年12月から処理水の安全性を発信するテレビCMや新聞広告を始めました。

その後、全国での処理水の認知度は、去年9月時点で46.5%だったものが、情報発信後は55.3%と8.8ポイント上昇しています。

松井綾乃キャスター「東京JR新橋駅前に来ています。福島で獲れる魚について、県外の人たちは、どのように感じているのでしょうか」

●20代会社員
Q.最近処理水という言葉を聞いたことがありますか?「ある」
Q.処理水に何が含まれているか知っている?「放射性物質とか」
Q.海洋放出されたらどう感じる?「正直ちょっと嫌かもしれない。放出されたあとに福島の魚を見たら、手を伸ばすかなというのは悩むかもしれない。他に魚があるのであれば、敢えてそれを選ぶ必要はないのかなと思ったり」

●20代デザイナー
Q.処理水に何が含まれているか知っている?「原子炉で出た汚染水。(海洋放出は)捨てるところがないなら、しょうがないと思うけど…ちゃんとやっているというのは理解するので、私は応援するかなという感じ」

●40代会社員
Q.処理水はご存知ですか?「知っている」
Q.処理水は何が含まれているか分かる?「トリチウムとか。(常磐ものを)僕は食べるけど、やっぱり毛嫌いしている人は多くて、私も一時期福島にいたので、分かっているが、やっぱり東京と福島は距離はそんなにないけど、ほんと対外的な感じ、関係ないという感じはある」

一方、そもそも処理水について「あまり知らない」という人も…

●30代エンジニア
Q.処理水は何が入っているものか知っている?「処理水の中に…ちゃんとは分からない」
Q.放出されると聞いたらどう思う?「やっぱりなんか悪いものが海に流されちゃうんじゃないかなみたいな、そういう印象は受ける」

●20代建設業
Q.処理水についてCMだったりHPだったりでPRしているが、見たことありますか?「まだ見たことない」