先月、不動産経済研究所が公表した2022年に全国で発売された新築マンションの1戸当たり平均価格。資材価格高騰に伴う工事費の上昇などを受け、6年連続で過去最高を更新しました。
沖縄県は新築マンションの平均価格が4631万円で前年比3・7%下落したものの、福岡などの都市を上回り、九州では最も高くなっています。

このように投資目的なども相まって、新築・中古問わずに注目を集めている沖縄の不動産物件ですが、新しい形の物件も。

北中城村の大型商業施設・イオンモール沖縄ライカムの裏手に建てられた「エンズマリーナイン・ライカム」。
こちらの物件は『ホテル兼マンション』となっていて、一般的なマンションとは異なるサービスが用意されています。

1階ロビーにはコンシェルジュが常駐し、宅配便や郵便物の発送代行や、宅配ボックスに入らない荷物などを一時的に預かるサービスのほか、タクシーやレンタカーなどの手配や、予約の対応などホテルと同様のサービスを受けることが可能に。

また、併設されているオープンバー&カフェラウンジを自由に利用できるほか、屋上には海を一望する開放的な露天風呂、蒸気で潤うフィンランド式のサウナも利用できるなど魅力的な生活が送ることができます。

「なぜこれほど充実した共用設備が付いているのか?」
もともとは販売会社がサブリースで借り上げ、ホテルとして運用することを想定していたためです。

しかし、県内有数の大型ショッピングモールや幹線道路に近接する利便性、高台で景観も良いため「自分で住みたい」という要望もあり『ホテル兼マンション』となったそうで、実際に部屋を購入し住んでいる方もいます。

部屋に目を向けると、7.1帖と6.9帖の洋室と19.8帖のリビング・ダイニングの2LDKの物件は120万円相当の家具家電付きで価格は4880万円(※諸経費別)となっています。

この露天風呂にサウナ、コンシェルジュに家具家電付きの豪華リゾートマンション。サブリースによるホテルとしての運用や住居目的だけでなく、他県からは会社の保養所、転勤者の社宅用としての問い合わせもあるそうです。
さて、どんな方が手に入れるのでしょうか。