■カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール 日本代表-オーストラリア代表(12日・東京ドーム)

WBC1次ラウンドプールBの侍ジャパンは、最終戦でオーストラリア代表に7ー1で勝利し、4戦全勝。プールB、1位通過で準々決勝ラウンド進出を決めた。

ついに大谷翔平(28)にWBC第1号が飛び出した。1回、無死一、二塁での第1打席に右中間にある自らの看板に直撃する推定140m先制3ラン。打った瞬間、球場中が“確信”した特大アーチで一気に流れを呼び込んだ。2回のチャンスには大谷の先制弾を演出したラーズ・ヌートバー(25)と近藤健介(29)の1・2番コンビが連続タイムリー。侍ジャパンが5対0と一気にリードを広げた。

序盤に大量援護を受け、先発・山本由伸(24)も快投。「初回から大谷選手がホームランを打ってくれて、りきみなく試合に入っていくことができました」と話すように、落ち着いたマウンドさばきを見せた。最速155キロのストレートに、キレのあるフォークで、今大会ここまで2本塁打の3番R.グレンディニング(27)を2三振と、4回60球を投げ8奪三振、無失点。2年連続投手4冠、“日本球界最強投手”の名の通り、WBC初マウンドで堂々のピッチングを見せた。

同じくWBC初マウンドの2人目、2イニングを投げた高橋奎二(25)と3人目・大勢(23)も無失点。2度目のマウンドとなった湯浅京己(23)はピンチを招いたが切り抜けた。9回を任された最年少の髙橋宏斗(20)がソロ本塁打を浴びたが、2試合で20得点のオーストラリア打線を投手陣がわずか1点に抑えた。

打線は9番・中村悠平(32)の猛打賞の活躍もあり、10安打。3試合連続2桁安打と好調のまま、次のステージに進む。

初戦の中国戦に8-1で勝利し、第2戦は韓国に13-4、第3戦のチェコ戦は10-2と、勝利を重ねてきた侍ジャパンは、1次ラウンドの1位通過が決まった。準々決勝は16日、同じく東京ドームで、1次ラウンドのプールA(台湾、オランダ、キューバ、イタリア、パナマ)2位通過のチームと対戦する。