ウクライナで首都キーウのほか西部や南部の州など広い範囲でロシア側による攻撃があり、各地のインフラ施設に被害が出ました。西部リビウでは5人が死亡しています。

ウクライナ西部リビウ州の知事は、9日、ロシア側のミサイルが住宅地に着弾したとして被害現場の映像を公開。火災が発生し、5人が死亡したと明らかにしました。

また、首都キーウでは、現地当局によりますと、ミサイルとドローンによる攻撃があり、2人がけがをしたほか、停電が起きたということです。

さらに、中部ドニプロペトロウシク州の知事は、州内にエネルギー施設を狙った攻撃があり、1人が死亡したとしています。

このほか、黒海に面するオデーサ州では大規模なミサイル攻撃があり、エネルギー施設や住宅が損傷したほか、北東部ハルキウでは爆発が連続して起き、一部で停電していると、それぞれの当局者が伝えるなど広範囲にわたって被害が出ています。

南部ザポリージャ原発について、ウクライナの原発運営企業「エネルゴアトム」は、攻撃により外部電源が切断されたと発表。非常用のディーゼル発電機を稼働させたとしています。

ウクライナ軍によりますと、9日の早朝だけでロシア側はミサイル81発とドローン8機を使ってインフラに攻撃を仕掛けたということです。