小児がんを患う子どもたちを支援しようと、高校生たちがきょう(9日)、あるプロジェクトを立ち上げました。
高校生「このプロジェクトの目的は県内で『小児がん』を広く知ってもらうこと、『レモネードスタンド』を知ってもらうこと、そして、県内各所でレモネードスタンドを開いていただき小児がん支援を行うことです」
山形県内の高校生らで作るボランティアサークル、「nico(にこ)こえ」です。
彼女たちが広めようとしているのは、「レモネードスタンド」と呼ばれる取り組み。アメリカで始まったもので、イベントなどでレモネードを売り、その一部を小児がんと闘う子どもたちに寄付しようという活動です。小児がんは、一般的に15歳未満で発症するがんのこと。

日本では、年間およそ2500人が発症していますが、ほかの病気に比べて患者数が少なく、治療法や薬の研究・開発の支援が足りていません。
高校生「nicoこえメンバーは、誰一人レモネードスタンドというものを知りませんでした。ですが、これが現状です」
プロジェクト立ち上げのきっかけとなった、高校2年生の平田寧々さんです。
平田さんは小学3年生のころに小児がんを患ったことから、山形でレモネードスタンドをしたいと「nicoこえ」に入ったそうです。
プロジェクトリーダー東海大学山形高校2年・平田寧々さん「私が小児がんになって退院した時に髪の毛が抜けたり結構顔つきが変わってしまって今まで仲が良かったのに離れていってしまった子もいて。(小児がんの)子どもの心自体は何も変わっていなくて前向きな子がたくさんいるのでそういうことを知ってもらいたい」

レモネードスタンドは県青年の家に問い合わせると実施することができ、売り上げは県内の小児がん患者への支援金などで使われるということです。

プロジェクトリーダー東海大山形高校2年・平田寧々さん「レモネードスタンドがさらに広がっていって小児がん支援にどんどんつながっていくと思うのでこれからが楽しみです」
「nicoこえ」では、来月2日に県総合運動公園で行われる山形ワイヴァンズのホーム戦で、レモネードスタンドを実施するということです。
