学校は「昔からの伝統的な吹奏楽の指導」と問題視せず
Aさんらは、顧問の先生に、こうした指導内容を相談していたといいます。大阪市教委によりますと、中学校が把握したのは2020年6月で、校長や教頭が吹奏楽の指導に携わったことのある他校の教員らに一般的な指導法かを確認したところ、「昔からある伝統的な吹奏楽の指導」だとされ、問題視されなかったということです。
いっぽう市教委には、2022年末に指導の詳しい内容を含めて情報提供があったといい、こうした内容が不適切指導かどうか、聞き取り調査などが進められているということです。当時のことが何年も経って表に出てきたことについて、元部員や親は、このように話しました。
元吹奏楽部員Aさん: 「私たちは現役時代から顧問の先生に言い続けて、顧問の先生も校長先生に相談したりしてくれていたので、今になって報道になるのは、安心はするが、遅いと思います。」
元部員Bさんの母親:「(子どもたちが)顧問の先生に話しに行っていた、というのも、卒業して最近初めて聞いた話だが、相談に行ってるのに何も動きもなく、謝罪というか説明もない。『嫌です』と言った生徒に寄り添ってくれていたらアクションを起こしていたと思うが、これまで一切なかったのは生徒側の気持ちを考えてもらえていなかったのかなと思います」














