■WBC 台湾プールA 台湾 5ー12 パナマ(8日、台中インターコンチネンタル野球場)

WBCは台湾プールが開幕。プールAはキューバ、台湾、オランダ、イタリア、パナマが、上位2チームが進む15日からの準々決勝(東京ドーム)を目指す。9日に開幕する東京プール(プールB)で侍ジャパンが勝ち上がれば、準々決勝以降に対戦する可能性がある。

試合開始前から大勢のファンが入った台湾の開幕戦。1回、台湾投手がストライクを取るたびに大きな声援が起こった。無死一塁でダブルプレーを奪うと試合開始直後にも関わらず球場全体が大歓声に包まれた。その裏、台湾は2死満塁のチャンスで日本ハム所属の6番・王柏融(29)、痛烈な当たりもファースト正面のゴロで得点が奪えなかった。

4回、台湾先発の胡智為(29)が無死一、三塁のピンチを招き7番・カスティージョ(33)に先制タイムリーを浴びると9番・サンタマリ(35)には2点タイムリーツーベースを打たれるなどこの回5点を失った。その裏、台湾は2死一、二塁のチャンスを作るが9番・陳偉憲(29)のレフトへのライナーをパナマのA.コルドバ(27)がダイビングキャッチ。

5回には先頭の1番・鄭宗哲(21)が右中間へ大きな打球を放つがパナマのライト・L.カスティージョがセンターと交錯しながらもボールをキャッチ。ファインプレーで台湾に流れが来ない。

6回、台湾は無死一、二塁のピンチを招くとパナマが送りバント、これをピッチャーの李振昌(36)が1塁へ悪送球。ミスでピンチを広げると代わったピッチャーが1球目でワイルドピッチ失点するなどこの回6失点で1対11と大きくリードされた。

2対12で迎えた7回、1点を返さなければ7回10点差のコールド負けとなる台湾、1死一塁で西武で活躍する5番・呉念庭(29)がセンターへツーランホームラン。応援し続けていたファンが大歓声をあげて喜んだ。

しかし、この試合、台湾投手陣は9四死球と大乱調、安打数はパナマの14本に対し台湾は13本と互角だったが9四死球の内、5つが得点に絡んでしまった。世界ランク2位の台湾が世界ランク12位のパナマに5対12で完敗、地元開幕戦で厳しい結果となった。