「H3」失敗…日本の宇宙ビジネスに与える影響は?
H3は、現在運用されているH2Aの後継機で、打ち上げ費用を半分の約50億円に下げる低コスト化を追求しました。

今回は、災害時の状況把握などを目的とする地球観測衛星「だいち3号」を搭載。高性能化した光学センサーで、より鮮明な画像を得られることが期待されていましたが、フィリピンの東の海上に落下したということです。
2月は、電気系統のトラブルにより打ち上げ直前で中止される事態に。
その後の会見では…。

JAXA H3ロケット・岡田匡史プロジェクトマネージャ
「見守ってくれた方が大勢いるので・・・(涙)申し訳ないと思っているし、我々ももの凄く悔しい」
プログラムが正常に動くか念入りに確認が行われましたが、悲願達成とはなりませんでした。

JAXA H3ロケット・岡田匡史プロジェクトマネージャ
「まずはきょう(3月7日)の失敗の原因を究明して、早くH3の飛びたつ姿を見てもらいたいと思っています」
専門家は、今後の宇宙開発への影響は大きいと話します。

大同大学・澤岡昭名誉学長
「予備機というものがありませんし、人工衛星「だいち3号」も一品ものでして、原因がわかったにしても、打ち上げまでは、おそらく常識的には最低1年は必要でないか。
大きなブランクになりますので、日本の宇宙ビジネスにとっては非常に大きなダメージだと思います」














