“留守番の練習を”自治体からの提案に…
待機学童が増える中、自治体が保護者に送った文書が波紋を広げています。

「現状では2年生から待機児童の発生が見込まれます」
「留守番の練習や祖父母等の協力等の代替手段について検討していただき、新年度における準備を進めていただければと思います」
1月にこの文書を送った静岡県島田市。
「留守番の練習」の提案に市民は…

母親
「1、2年生で(子どもを一人で)置いておくのは厳しいなと。留守番の練習というのも難しいなと思いますね」
母親
「仕事を優先したら子どもは産めないだろうし。子育てしづらい現状があるのかなと思う」
3月7日の市議会では…

市の担当者
「増加した新1年生を優先して受け入れることになるので、結果的に2年生や3年生に進級する児童は優先順位が下がってしまう」

3月7日、島田市内の学童保育では、授業を終えた子どもたちが、本を読んだり将棋を指したりして保護者の迎えを待ちます。
母親
「仕事終えて子どもを迎えに来られるのが午後5時半くらいなので、見ててもらえると安心」
母親
「たまに仕事が休みで『家にいるから帰っておいで』と言っても『学童に行きたい』と子どもが言うくらい楽しい場所」
ーーどこが楽しい?
児童「大親友がいるんだけど、大親友と遊べるところが」

静岡県島田市では、子ども4人に1人が学童の申し込みをしていて、2022年12月の時点で143人が待機見込みの状態でした。
市は、「少しでも早く対策をとって欲しい」との思いから、留守番の練習などを提案したといいます。
島田市役所 子育て応援課 森川利久 課長
「不安を煽るだけでなく、市としても待機児童解消に動いていると発信できればと。(学童を)増やせば増やすだけ申込も増える傾向なので、なかなか追いついていないのが現実」














