新潟県糸魚川市内で唯一出産に対応していた総合病院が、産婦人科医不足のために分娩の受け付けを3月から休止しています。
そのため今後、妊婦を乗せて市外の病院に走る機会が増えるであろうタクシー運転手を対象にした“講習会”が、糸魚川市役所で開かれました。


【新潟県助産師会 石黒佳子副会長】「生まれてくる人って、本当に、ツルっと生まれてくるんです」


助産師が講師を務め、陣痛や出産についての基礎知識や、緊急時の対応をレクチャーします。


糸魚川市内で唯一出産に対応していた糸魚川総合病院は、産婦人科医不足のために、3月から分娩の受け付けを休止しています。
これに伴い糸魚川市では、妊婦が医療機関に行く際のタクシー代を、片道3万円を上限に助成する制度を始めました。

その制度の開始に伴い、安心して妊婦に乗車してもらうための講習会です。

男性運転手はお腹に重しを入れて妊婦の状況を体験し、動きにくさや足元の見えづらさなど、妊婦の苦労もわかったといいます。


【男性運転手】「きょうやった講習を思い出しながらやれるかな」

【女性運転手】「不安を取り除いてあげるような声掛けをしながら、病院に連れていければと思います」


妊婦に安心してもらうために、糸魚川市では今後も講習会を開いていくということです。