「仮放免のシステムは変わるべき」 寛容な社会目指して

イタリアのテレビ局の特派員、ピオ・デミリアさん。ルカさんがホームレスをしていることをSNSで知り、たびたび河川敷を訪ねた。ルカさんのことを、イタリア大使館に相談したこともあるという。しかし…

ピオ・デミリア記者
「(彼の)望みは日本にずっといて、永住許可をもらって、ずっと仕事をしたかったんですよ」

「結局、彼はイタリアに戻りたくなかったんですよ。こういう場合、イタリア大使館は、残念ながら何もできないんです。自分の権利だから。本人と、住んでいる国(日本)との関係になる。それで問題がでてきた」

ルカさんは、イタリアに身寄りはなく、「帰る場所はない」と話していたという。

ピオ記者
「日本という国は、ホームレスや不法滞在の外国人に対しては、残酷だと思います。収容から解かれても、仕事ができない。それは矛盾しています。仕事ができないと、どうするか、犯罪しかおこさないでしょ。(仮放免の)システムは変わるべきです」
「頭のいい人でしたよ。ITエンジニアやデザイナーをしていて。そんな人が、こんなふうに亡くなるのは、納得できないです」

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