3月で日本大学を卒業する競泳の池江璃花子(22)が、4月から横浜ゴムの所属となることが6日、発表された。広報室に配属される。

池江は、この日行われた所属先の発表会にフレッシュなベージュ色のスーツ姿で登壇。初めて自ら選んで作ったというスーツに身を包み「企業と個人ですが、お互いに世界のトップを目指すものとして一緒に頑張りたい」と新社会人への抱負を話した。

横浜ゴムへの所属の決め手を「私もこの中に入ったらみんなのように楽しくわくわく毎日自立した社会人人生が送れるのではと思った」と話した池江。男性のイメージが強いタイヤを取り扱う会社で、女性社員が楽しそうに仕事をする姿が印象に残ったという。「車の運転が好きで毎日のように運転している」と、意外にも趣味はドライブだ。

発表会では社会人に必須の名刺交換に初挑戦。「表情が硬いかも…」と講師から指導を受けるなど、最初は緊張した面持ちだったが、さすがは世界の大舞台を経験した選手。すぐに切り替え、新人らしからぬ堂々とした姿で初めての名刺交換を終えた。

今年は世界選手権(7月)やアジア大会(9月)など、世界大会が目白押し。2018年に行われた前回のアジア大会ドーハでは、史上初となる6冠を達成し、大会最優秀選手に輝いた池江。5年が経ち新社会人として新たな立場で迎える1年について「世界のトップを目指す横浜ゴムに入社し、自分も再び世界のトップを目指すものとして一緒に戦っていきたい。水泳選手、人として、新社会人としても横浜ゴムで成長していきたい」と意気込んだ。

横浜ゴムの山石昌孝代表取締役社長は「これからは所属選手として様々な大会に出場予定。夢に向かって戦う池江選手を支援する」と、池江の活躍に期待を込めた。