中国政府は、5日に開幕した全人代=全国人民代表大会で新年度の予算案を発表し、国内の治安や安全維持に関する予算を増額する方針を示しました。

中国政府が5日発表した新年度の予算案によりますと、国内の治安や安全を維持するための「公共安全」予算は、今年度と比べ6.4%増加しました。去年、新型コロナ対策に抗議する「白紙運動」が各地で起きるなど、デモ活動への警戒感が背景にあるとみられます。

また、李克強首相は開幕式の政府活動報告で台湾との関係に言及。去年は「『台湾独立』分裂活動に断固として反対し、外部勢力からの干渉に断固として反対する」としていたものの、今年は「祖国統一促進を貫き、両岸関係の平和的発展と祖国の平和的統一への道を歩む」とトーンダウンさせています。