患者への暴行事件が起きた東京・八王子の精神科病院。院長は暴行は「寝耳に水だった」と説明しているということですが、遺族は病院に不信感を抱いています。

遺族「救えず申し訳ない」入院中に重度の床ずれも…

入院中の父親を亡くした男性。救えなかったことを悔やみ続けています。

滝山病院に入院していた父親を亡くした男性「カラオケとかが好きだったので、よく近所にカラオケしに行ったり。優しい、おとなしい感じの父でした」

父親が入院していた東京・八王子市の「滝山病院」。

職員「しゃべるなって言ってんだろ」
患者「怖い怖い痛い」
職員「何?『おい』ってなんだよ『おい』って。『すみません』だよな。口の利き方に気をつけろよ」

2月、看護師の桜井正勝容疑者が患者への暴行の疑いで逮捕され、警視庁は別の3人の職員についても捜査しています。

タクシー運転手をしていた父親が滝山病院に入院したのは5年前。糖尿病の悪化に、うつ病の症状も見られ、歩くことすら難しくなっていました。

滝山病院に入院していた父親を亡くした男性「透析を通いでしていた。ですが歩行ができないというのと、透析は長いこと時間もかかる。本人も嫌がって。(滝山病院は)大きな病院からの紹介だった。なので我々としては安心して…」

滝山病院は透析ができる数少ない精神科病院でした。そして2021年12月、家族のもとに「危篤状態」と連絡が…。