恵まれない子どもたちに素性を明かさず寄付をするタイガーマスク。滋賀県長浜市にもあのヒーローがいると聞いて取材に行きました。

今年2月22日、滋賀県警長浜署に届いた1通の封筒。封筒の中に入っていたのは現金5000円。そして手紙には『不幸な人に役立ててください』と書かれています。実はこの手紙はこれが初めてではありませんでした。1981年から約40年以上、ひと月も欠かすことなくお金の入った封筒が届き続けているというのです。

(長浜警察署 佐倉幸男調査官)
「今月もまた届いていました。毎月お手紙と5000円を送っていただいています。これが始まったのが今から40年以上前で、まったくわからないですよね。kyyMと、これしかわからない。手がかりもないんです。(総額は)少なくみても200万円にはなっているのかなと」

差出人は『kyyM』。こうした匿名の寄付といえば、1968年から連載された梶原一騎さん原作のプロレス漫画「タイガーマスク」。プロレスラーの主人公・伊達直人が素性を明かさず孤児院にファイトマネーを寄付するというストーリーです。
2011年に群馬県前橋市の児童相談所にランドセルが届けられると、全国各地で善意の輪が広がりました。これは10年ほど前の話ですが、それよりもはるか昔から『長浜のタイガーマスク』は存在していたのです。その正体を探る手がかりはないのでしょうか?














