子どもの数が減少し学校の統廃合が進んでいます。大分県にある竹田市立久住中学校では4440人が学んだ地域の学校がこの春歴史に幕を閉じます。
2月に行われた久住中学校の閉校式典には竹田市の関係者や地域の人も出席。4月から高校進学や統合される竹田中学校に通う生徒56人を前に高藤校長がはなむけの言葉を贈りました。
(高藤校長)「久住中の仲間との絆を勇気に新しい世界に旅立ってほしい」
(生徒)「まさか閉校するとは思っていなかったので寂しいし自分の心に穴が開いた感じです」「心配なこともたくさんあるけれどクラスメイトは変わらず増えるだけなので楽しみの方が大きい」
竹田市教委は児童生徒数の減少で来年度と再来年度を目標に小中学校あわせて6校を統廃合する案を示しています。このうち久住と都野の2つの中学校は新学期から竹田中学校に統合されます。

(竹田市教育長)「竹田市は小規模校ばかり。児童生徒にとっては友達と切磋琢磨していろんな考えに触れて専門の先生にきちんと学ぶ、専門的な多様性に触れる機会を作りたい」
竹田市教委は統合によって複式学級の解消や、グループ学習を取り入れるなど教育環境を整備したいとしています。県内の学校統廃合にかかわってきた大分大学の山崎名誉教授は学級規模と教育効果について次のように話しています。
(山崎清男名誉教授)「学級規模が何人がいいのかというのは学問的結論が出ていない。集団活動しながら児童生徒の能力を伸ばすところと考えると、教育効果は極小、小さいところでいいのかという問題は出てきます」