保育の現場では長年、保育士の不足が指摘されています。子どもたちの安全を守り、子どもと向き合える保育のためにはどのくらい保育士が必要とされているのでしょうか。
きょう午後、会見を行った保育園の園長や保育士たち。94万人分あまりの署名を集め、一人の保育士が担当する子どもの数、いわゆる“配置基準”の見直しを求めました。
保育士
「いま子どもたちのためにどうしても基準を変えて欲しいです。素早く実現していただきたいと思います」
現在、国が定める配置基準は4~5歳児で保育士一人につき30人。これは75年前から変わっていません。政府は改善する方向で調整に入りましたが、保育士がどれだけ増えれば子どもの安全を守ることができるのでしょうか。
東京・杉並区にある認可保育所では、3年前から配置基準の2倍の保育士を置くようになりました。1歳児8人を4人の保育士が担当しています。
記者
「子供たちが遊んでいる間にも、手の空いた保育士さんが連絡帳を書いています」
保育士を増やすことで、以前は休憩時間や残業で行っていた連絡帳の記入や、保育計画の作成などといった事務作業を保育時間中にできるようになりました。
社会福祉法人風の森 野上美希統括
「(保育士を基準の)1.5倍にすることで、非常に改善がされました。実際に休憩も取れるようになりましたし、残業もなく勤務時間内で終わらせるということが可能になったので、働き方に関してはすごく改善はしたんですけれども、“保育の質”は上がっていかないと我々も考えまして、2倍まで引き上げたというような流れになっています」
他の園も含め、10年以上働いている保育士は配置基準通りの園では業務をこなすことで精一杯だったと話します。
1歳児クラス担当 保育士
「今まで勤めていたところはどこも人数が少なくて、子どもにきちんと向き合えていなかったなって思うんですけど、心に余裕があるとこんなに向き合えるんだなって」
「異次元の少子化対策」を掲げる政府。きょうは加藤厚労大臣と小倉こども政策担当大臣が保育士らの団体から要望書を手渡されました。
加藤勝信厚労大臣
「1歳児または4歳5歳児の配置改善含めてですね、この実現を安定財源を確保しながら、早期に対応しなければならないと考えております」
保育現場の改善はいつ実現するのでしょうか。
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