東京の広告デザイン会社で働きながら、副業でこぎん刺しに関する仕事もしていたが、2015年に独立。いろんな企業からの仕事がキャリアのステップアップに繋がる。

「…マーケティングの方に、こぎん刺しで何かをやりたいんですけどどうすればいいかわからないんですという相談を受けて、現地に行って、最初は全然こぎんがない状態からスタートして、そこから、もう全部がこぎんになった」「こぎんの宿って名づけてもいいぐらいの施設にできたという意味では、星野リゾートをやってるのですごい人だみたいな、ブランド的にも(後々の仕事に)役立ってありがたいなと思う」

大手企業やメーカーの仕事も手がけている。

グラフィックの中でも大事にしていることは、こぎん刺しの種類とモドコ(こぎん刺しの基礎的な模様)

「デザインとしてこぎんを表現したものに関して、ニセモノ、こぎん刺しじゃないっていうふうによく言われました」「いろんな印刷物に何万部とか、どんどん数を増やすことによって、人の目に触れることがまずは大事で、そこから本物のこぎん刺しの魅力、伝統的な模様にたどり着いてくれればいいな」

周りに感謝しながら、今日も愛するこぎん刺しの可能性を広げている。

「こぎんを伝えていくことはずっとやっていきたいので、若い人にこぎんをどう担ってもらうかっていうのをやっていきたい」

「家族もお客さんもクライアントも、みんなの笑顔を見るために仕事してるようなモノですね」