ターニングポイントでは県外で活躍する青森県民をご紹介します。
人生の転機となったその時、どんな思いや決意があったのでしょうか。

今日のストーリーはおいらせ町出身、グラフィックデザイナー山端家昌さん。青森県の伝統工芸品であるこぎん刺しの魅力を発信するため、“Kogin”と名付け様々な企業と一緒にこぎん刺しの普及に努めている。


男4人兄弟の末っ子だった山端は、母親から女の子のように育てられ、小さい頃から物作りが好きな子供だった。

母親には女の子のように育てられたという。
「よく言われてたんですけども、お裁縫したり工作が得意だったり」「手先が器用なのは母親の影響。裁縫も料理も優しく教えてくれた」

「小学校一年の頃に『卵焼きを作ったこと』っていう作文を書いて青森県知事賞を実は取ってたりとかするんです」

中学校は美術部長と生徒会長を兼任。ただ、少し革命的な生徒会長だった。

「こんなこともやっちゃえやっちゃえみたいな感じで、今までにないことをやるのが好きだったので…。ちょっと破天荒というか、そういった生徒会長だったと思います」

もの作りが好きなこともあり、服飾デザイン科がある弘前実業高校へ進学。そこで担任から教えてもらったこぎん刺しの展覧会に行き、衝撃を受ける。

「弘前実業高校の時代に、田中忠三郎さんのこぎん刺しの展覧会で、古い着物が並んでいるところを見せてもらって…。こんなかっこいい柄があるんだっていうのが最初の衝撃」

デザインの専門学校に通うため上京。研究テーマに魅了されていたこぎん刺しを選び、1年間勉強した。そして、学校の仲間同士で作品の展覧会を開催。
山端が出したこぎん刺しの作品に問い合わせが来るようになった。
その後、自ら情報発信するためにkogin.netを立ち上げた。


「こんなところでこぎんの展覧会があるよとか、こういうとこで材料が買えるよとか、そういった情報の交流ができたことによっていろんな人のネットワークがちょっとできたんですね」
