「課題は心のケア」 日本の医療チームも地域医療の一部を担う

トルコ南東部のガジアンテップでは地元の病院が被災し、日本のチームが地域医療の一部を担っています。現在、医師や看護師、薬剤師など64人が1日平均100人ほどの患者を診ているといいます。

国際緊急援助隊・医療チーム 中森知毅 副団長
「(テント内には)入院施設と分娩室と手術室があります」
「昨日、私たちのチームとしては初めてこの部屋を使って整形外科手術を1件行ったところです」

設備はすべて日本から持ち込んだもので、全身麻酔で行う手術も可能だそうです。テントの中には分娩室や、レントゲンが撮れるブースもあります。

スタッフ
「先生たちにiPadで(レントゲン)画像を確認していただくようなシステムをとっています」

患者の7割は地震による病気ではなく、持病があったりケガをしたりした住民です。

国際緊急援助隊・医療チーム 福岡秋文 団長
「特に医療をはじめ、日常生活とかに支障をきたしておりますので、通常の医療活動を行えることが非常に重要で、やはりそういったところが手薄になっている部分もあるので、そういったところに支援が必要なのかなと考えております」

復興までの長い道のりに、どうやって切れ目のない支援をしていくのか。今後の課題として団長があげたのは「心のケア」です。

国際緊急援助隊・医療チーム 福岡秋文 団長
「たまに患者さんのなかで手の震えが止まらないですとか、やはりそういう二次被害というか、震災の影響で精神的な問題とかも発生しているのかなと感じます。二次被害にどういう風に対応していくのか、非常に大きな課題