トルコとシリアを襲った大地震から3週間。死者はあわせて5万人を超えました。トルコ南東部のカジアンテップで日本のチームが医療支援を行っています。設備はすべて日本から持ち込み、手術室や分娩室もあります。チーム団長は今後の課題として「心のケア」をあげました。

大地震から3週間 サッカー場への大量のぬいぐるみは被災した子どもに

26日、トルコ・イスタンブールで行われたサッカーの試合。
試合開始から4分17秒後、サポーターが一斉にテディベアなどのぬいぐるみをフィールドに投げ込みました。
4分17秒は地震発生時刻の4時17分に合わせたものです。

実況
「心打たれる光景です。被災した子どもたちに笑顔が戻るように、ぬいぐるみが投げ込まれました」

投げ込まれた数千個のぬいぐるみは、被災した子どもたちに送られます。

甚大な被害が出たトルコ南部の現地では、がれきの上に赤い風船を飾る男性の姿がありました。
ここで、ボランティアとして救助活動を行っていたそうです。

オグン・セベル・オクルさん
「ここに来たのは子どもたちが埋まっていたからです。残念ながら助けることが出来ませんでした」

男性は、風船に亡くなった子どもたちへ“最後の贈り物”という意味を込めたといいます。

トルコとシリアを襲った大地震から27日で3週間。死者はあわせて5万人を超えました。
いま、トルコではほとんどの地域で救助活動が終わり、復旧作業が進められています。