再審は認められるのか。迎えた2月27日。大阪高裁が出した結論は…。  

 (記者リポート 大阪高裁前)
 「再審開始、再審開始です。大阪高裁も裁判のやり直しを認めました。大津地裁に続き、大阪高裁も裁判のやり直しを認めました」

 大阪高裁は遺体発見現場の引当捜査の写真に関し、ネガでは再現用の人形を持っている状態と持っていない状態で交互に撮られているのに、捜査書類では人形を持った状態だけを取り上げている点に着目。「立ち会った捜査官による誘導の可能性を含めて、任意に行われたといえるかどうか疑問を差し挟む余地が生じた」と判断し、再審の開始を認めました。

 (長男・弘次さん)
 「改めて本当にうれしいです。皆さんのご支援のおかげで良い決定が得られました」
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 決定が出てすぐに弘次さんが電話で報告したのは、脳梗塞で療養中の母・つや子さんでした。

 (電話で母・つや子さんに報告する長男・弘次さん)
 「(検察の)即時抗告棄却なった。再審、再審が開かれるで。よかったな。ありがとうな」

 (長男・弘次さん)
 「(母は)お前らが頑張ってくれたさかいに良い結果が出たんだと。お前らのおかげだと、ほんまによかったな、と声が詰まっていましたよ。父の雪冤を一番望んでいるのはやはり母だと思います。我々はそのために頑張っているような気がします」

 一方、大阪高検は「主張が認められなかったもので遺憾である」とし、最高裁に特別抗告するかどうか検討します。