桃の節句を前に、長崎県平戸市では江戸時代にお姫様が使っていた“ひな人形”と精巧につくられた“ひな飾り”が展示されています。

気品漂うお雛さま200年前につくられました。
漆塗に金の蒔絵が施されたひな道具も豪華です。




東京からの観光客:
「ほお、すごいね。こんな立派なの初めて見ました。東京でもめったに見られないですよね。あちこち行ってもね」

旧平戸藩主・松浦(まつら)家に伝わる品々を収蔵する松浦史料博物館。

1808年に嫁いできた蓁姫(しんひめ)が持参した“ひな飾り”などを展示しています。





当時の嫁入り道具がミニチュアサイズで精巧に作られています。

松浦史料博物館 久家 孝史 学芸員:
「これは貝合わせですね。同じ図柄の貝を合わせて取っていく遊びになるんですけれども、それなんかも1つ1つ図柄を変えて」






本来はハマグリの殻を使いますが、それよりも小さなアサリの殻に極めて緻密に描かれています。
久家さん:
「江戸の職人の練度の高さというのがよく分かる作品になっているかと思います」

江戸時代の優雅さが伝わってくる「平戸松浦家のひな人形」展は、旧暦の桃の節句にあたる4月3日まで開かれています。