戦うウクライナ人たちが求めるものとはー

ウクライナ避難民 アナスタシアさん「私たちが持っている信念からだと思う。それは私たちが一番大切にしていることは“自由”」

78年前、ここ沖縄でおよそ9万人の民間人の命を奪った沖縄戦。その後沖縄が経験した苦難の歴史とウクライナの歩みが重なります。

長年ロシアによって抑圧されてきた記憶が彼女たちの中には残っています

ウクライナ避難民 アナスタシアさん「ソ連時代に両親が学生だったときには、ウクライナ語を使う学校に行くことが難しかった。ウクライナ語を話す人は、仕事を見つけることもできず、良い学校にも進学できなかった」

こうした歴史が彼女を奮い立たせ、祖国への想いを強くしているのです。

ウクライナ避難民 アナスタシアさん「どんなに長引いても自由を取り戻すまでは戦い続けるということ。すぐに終わらないかもしれないし、2023年中に終わらないかもしれないということも分かっている」

「ロシア!ロシア!」

今月22日、ロシアでは侵攻1年を迎えるのを前に愛国集会が開かれ、国のために戦う姿勢が改めて示されました。

ロシア プーチン大統領「いま全国民が祖国を守る兵士たちを支持している。つまり支持をしている。国民一人ひとりが祖国を守っているのだ」

ウクライナ避難民 アナスタシアさん「私たちはどんなに時間がかかったとしても、どんなに難しかったとしても強くあり続ける準備ができている。私たちの帰る場所、家族、愛するもの、私たちの文化だから。早く終わってほしい。私の第一の願うこと」

ウクライナ侵攻から一年、未だに終わりの見えない中、避難民の彼女が発する言葉が平和と自由の意味を問いかけています。