トップがウクライナ未訪問はG7で日本のみ 今後は…
佐々木正明 大和大学教授: これは、ウクライナとロシア双方が受け入れ可能な案でないと、実現性はないですよね。中国ですから、案がロシア寄りであればウクライナは受け入れられない。ただ注目すべきは、王毅氏は、モスクワの前にミュンヘンに立ち寄って、ウクライナのクレバ外相とも話し合っております。おそらく内容についても話し合ってるんではないか。調整するために王毅氏が欧州を歴訪したんではないかというふうに感じております。
―――そして、トップ会談といえばバイデン大統領がウクライナを電撃訪問しました。結果、トップがウクライナ訪問をしていないG7唯一の国が日本なんです。そんな中でサミットの議長国は、事前に各国へ訪問して挨拶をするんですけれども、ドイツにはまだ行っていないんです。ここがウクライナ訪問に繋がるのかどうなのかというところは。
はい、これを考える材料というのを提示したいなと思います。バイデン大統領は、アメリカ軍がポーランドまで警護をして、極秘にキーウに入りましたよね。いっぽう翌日(21日)にイタリアのメローニ首相が入ってる。その2日前の19日には、イタリア国内で「メローニさんは、キーウに入ります。」と報道されているんです。メローニさんはバイデンさんとちょっと違って、鉄道でポーランドから入るんですけども、駅で歓迎を受けてるんです。
では日本はどうなるか。私は、この5月までの段階、そして国会の審議の状況によって、おそらく岸田さんは訪欧するんだと思います。そのときにサプライズでいくのか、はたまた日本でそういう報道がされていくのか、はちょっと見えないですけども、ウクライナ側は日本の首相が来るようにということを要請していますので、おそらく私は行くんではないかなというふうに感じています。(2023年2月23日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)
◎佐々木正明氏(大和大学教授):元産経新聞モスクワ支局長 当時ロシアによるクリミア併合を現地取材














