37年前の瓶が…

山形キャスター:
話は変わるんですが、日本の瓶が海外に着いたという話もあります。

千葉県立銚子高校で行われたものですが、1984年、黒潮の研究のために英語やフランス語などの4か国語で書いたを空き瓶に入れて放流しました。
瓶の中には▼見つけた方の住所▼氏名▼日付などを書いて送り届けてほしいという葉書が入っているんですが、37年後のおととし、ハワイ島である少女が見つけて銚子高校まで戻ってきたということです。

“日本最古”は香木? 漂着物で億万長者に? 

山形キャスター:
最後に日本最古とみられる漂着物を紹介しましょう。日本書紀に記載されている▼「香木」、心地よい芳香を持つ木材です。

日本書紀には「595年、淡路島に漂着した流木を島民が焼いてみると、類まれなる良い香りがしたため都に運ばれ天皇に献上された」という記載があるそうです。

こういったことから地元・淡路市の枯木神社の御神体は香木になっているということでした。

香り繋がりで、タイの漂着物です。

▼龍涎香(2020年に漂着)
・マッコウクジラの腸内で作られる香料の塊
・海を漂流する過程で熟成
→有名ブランドの香水の原料にもなっている

合計100kg発見したので、最高級なら3億3000万円以上するかもしれないということでした。

井上貴博キャスター:
今はいろいろな情報があってわかることがありますけど、昔の人はどういう思いだったんでしょうかね?

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
「うつろ舟」って検索したら出てくると思うんですけど、200年前ぐらいに茨城県に5mぐらいの鉄球みたいなのが流れ着いて、中から人が出てきたって記述があるんですよね。
複数の証言があるから本当じゃないかとか、何かの船じゃないかとかいろんな説があるんですよ。

ホラン千秋キャスター:
時を超えて歴史を感じられるものもあると思うんですけれども、多くはプラスチックゴミなどが海岸に漂着して生態系を壊している事実もあるので。両面で考えていかなければならない問題なんだろうと思いますね。