妻 イリーナさん
「わたしたちにはコミュニケーションが足りません。ウクライナから避難した人で集まって、自分の国の言葉を使って話をしたり、子ども同士で遊んだりする機会があればとても良いです」

避難をして、半年ほどが経ったころ、福山市では避難民同士の交流会が初めて企画されました。4月に避難してきたビクトリア・カトリッチさんと福山市で1歳を迎えた娘のソフィアちゃんの姿もありました。

福山市への滞在の長期化を見すえて、ふくやま国際交流協会が企画し、10人ほどが参加しました。

ダリア・ベスペチャリニフさん
「きょうは楽しかった。日本に避難してきた人たちと初めて集まって、自分の言葉でたくさん話ができて感動した」

アナスタシア・クラブチュクさん
「みんなと絶対、仲良くなれる。毎日は無理でも週1回とかご飯行ったり、遊んだりしたい」

先月は、4世帯8人が福山城でのイベントに参加し、写真を撮り合うなど交流をしました。

避難民同士をつなぐ、こうした交流会は、去年の秋以降、広島市や福山市などでは開かれていますが、県内の7市町に住む全ての避難民が気軽に参加できるわけではありません。避難民が孤立しないためのコミュニケーションは、県も、滞在が長期化する中での課題の1つととらえています。