被爆者なき時代を見据え、長崎原爆被災者協議会が、被爆者の講話を映像に記録し、発信する取り組みをスタートさせました。
長崎被災協にとっては初の取り組みとなる被爆講話の動画は、県外の学校の『平和学習資料』として、また、被爆者なき時代を見据えた『映像の語り部』として作られました。
亡くなった会員2人を含む、18人の被爆体験を過去の映像も利用しながら、長さの違う2種類の動画にまとめ、短いものはネットで公開、長いものは有料で貸し出します。
池田早苗さん(享年86・12歳で被爆)
「私はあなたたちと変わらない年代で、1人で弟を火葬しなければならなかったんです」
池田さんの長女・佐藤直子さん
「涙をこらえながら語ってたんだなとあのビデオを見てすごく感じました。色んな方に伝わったらいいなと思います」
動画を作成した被災協・長野靖男さん(80)
「私としては切羽詰まって作った。被爆の実相を広げていく。それが被爆地と被爆者の責任だと思う」
被災協では今後、英語の字幕版も作成し、世界に被爆の実相を発信していきたいとしています。