浜松市西区の遠州浜海岸で見つかった球状の漂流物について、静岡県は2月23日午前、撤去作業を行いました。

砂浜を引きずるように運ばれる球状の物体=2月23日撮影、浜松市西区

静岡県の職員による撤去作業は2月23日午前9時頃から開始。鉄球にワイヤーを掛けて、重機で吊り上げると、砂浜を引きずるようにして移動。ダンプカーに乗せられ、作業は30分ほどで終了しました。

重さは約300kg さすがに押しても動きません=2月23日撮影、浜松市西区

今回、浜松市西区の遠州浜海岸に漂着した鉄球状の物体は、直径およそ1.5メートル、警察が調べた結果、中身は空洞で爆発の恐れはないと確認されています。また、静岡県の計測では重さは約300kgだったということです。

静岡県浜松土木事務所沿岸整備課の福田達樹主査は「浜松市のみなさんも心配し、なんなんだろうと興味も沸いたと思いますが、作業が終わり安心しています」と話しています。

海岸に流れ着いたのは外国製の「ブイ」か=2月23日撮影、浜松市西区

静岡県浜松土木事務所では、外国製の「ブイ」とみています。また、東海大学海洋学部の山田吉彦教授によりますと、その形状から魚礁「パヤオ」で使うブイではないかということです。

ダンプカーに乗せられる“謎の鉄球”この後はスクラップされる見込み=2月23日撮影、浜松市西区

球状の物体はこの後、一般的な漂着物の手順にのっとって処分されるということで、浜松市内に一定期間保管し、持ち主が出てこなければ、スクラップされるということです。