長野県飯田市の平和祈念館で、旧陸軍の特殊部隊に関する一部展示が見送られていた問題で、検討委員会の初会合が開かれました。



21日夜開かれた会合では有識者や教育関係者など10人余りが意見を交わしました。
飯田市の平和祈念館には、戦時中に細菌兵器の開発を行った旧陸軍の特殊部隊いわゆる「731部隊」の医学書などが展示されています。
しかし、元隊員の証言や部隊のパネル解説については、市の教育委員会が、「事実関係が確認されていない」などと、展示を見送っていたことが分かり、あり方を議論する検討委員会が設置されました。
(検討委員会・田中雅孝委員)
「普通の人が見たときに理解しにくいとか誤解を生みやすいという点では問題は多いだろうと、ただ教育的な立場からすると残虐なものをそのまま展示することがいいことなのかとか教育的な立場からの検討も必要だろう」
21日夜の会合では「パネルや解説がないと内容がわからない」といった意見があがり、市教委は引き続き委員会で検討していく方針です。