アメリカの有力紙「ニューヨーク・タイムズ」が発表した「今年行くべき52か所」で盛岡を推薦した、作家のクレイグ・モドさんが2月上旬、盛岡市を再び訪れ、その時のエピソードが続報として同紙に掲載されました。盛岡愛にあふれるモドさんは「また盛岡を訪れます」と綴りました。
アメリカ人作家のクレイグ・モドさん。2月6日、ニューヨーク・タイムズに盛岡を推薦する記事を書いた彼の姿は、盛岡市内のピザ店にありました。
盛岡の魅力として紹介した、そば店・東家の馬場暁彦社長やナガサワコーヒーの長澤一浩代表と楽しいひと時を過ごしていました。
(ナガサワコーヒー 長澤一浩代表)
「最初にグレイグさんが家に来た時にニューヨーク・タイムズの記事書いたりしてるんだって聞いて、本当?この人誰?と思った」
アメリカのニューヨーク・タイムズが1月発表した「今年行くべき52か所」で、盛岡市はロンドンに次いで2番目に掲載されました。記事を書いたモドさんはその反響を自分の目で確かめようと、2月6日から9日まで再び盛岡を訪れたのです。
(クレイグ・モドさん)
「盛岡市全体の健全な感じがすごく感動した。若い方、個人の店が頑張っている。一回(外に)出て盛岡が良かったなと思ったりとか結構話せは話すほどそういう話がたくさん出てきた」
モドさんはこの時のエピソードをアメリカ現地時間の17日に続報記事として伝えています。
(記事より)
「~私が街を歩いていると、盛岡市民は車を停め、窓から『ありがとう、クレイグさん!』と叫びました」
「52か所」として発表されてからモドさんとの親交を深めたという東家の馬場暁彦社長は反響を次のように話します。
(東家 馬場暁彦 社長)
「結構外国の人はスキーとかスノーボードしに来ているんですけど、ずっとスキー場で完結してしまっていることが多かった。そんな人たちがお客さんでわんこそばをしに来るようになってたりするので明らかな違いはありますね」
馬場社長はモドさんが盛岡を訪れた初日を振り返ります。
(馬場暁彦社長)
「クレイグさんの提案でジョニーに行こうと。ジョニーさんが駆けつけてくれて、ジャズの話とかたくさんしてくれて、4人+クレイグさんで記念撮影をして。すごく不思議な空間というか不思議な体験でしたね」
(記事より)
「彼らと話せば話すほど、私は刺激を受けました」

(盛岡市都市戦略室 吉田央 室長)
「日常生活の良さの中に盛岡の良さがあるんだっていうところを今までアピールしたりしてきたので、そういうところを日本人ではなく、外国人のクレイグさんがわかってくれたというところがすごい嬉しい」
盛岡市都市戦略室の吉田央室長は記事の反響の大きさをこのように話します。
(盛岡市都市戦略室 吉田央 室長)
「今年行くべき52か所に選ばれたよという発信したTwitterが41万件の閲覧があったんですけど、(普段の閲覧の)80倍くらいの反響があった」
このほか盛岡市には寄せられた移住に関する相談件数が去年12月は10件だったのに対し1月は30件。
観光パンフレットが欲しいという問い合わせも20件から60件あまりへといずれも3倍に増えたといいます。
(盛岡市都市戦略室 吉田央 室長)
「普段、生活者からの日常だと当たり前になっているところなので(街の魅力を)考えるきっかけにしてくれた」
(東家 馬場暁彦 社長)
「より良い盛岡を守っていきたいし作っていきたいと思います。普段僕らが盛岡を好きでいる要素をふんだんに盛り込んでくれた短い記事だったので大事にしたい」
モドさんは盛岡を訪れた際の記事をこのようにまとめています。
(記事より)
「盛岡は一度離れた人がやがて戻ってくるまち。私もまた訪れる予定です」