大地震に見舞われたトルコやシリアを支援しようと、佐久商工会議所が、ラーメンの売り上げを全額寄付する取り組みを行いました。

21日の昼時…。

大勢の客でにぎわうのは、市役所に近い、佐久市中込(なかごみ)のラーメン店「麺匠佐蔵(めんしょう・さくら)」。

本来なら定休日ですが、店を開け、21日だけの限定ラーメンが提供されました。

「SNSで見ましたので」

「インスタで見て食べられるし少しでもお役に立てたらと思って来ました」

営業の目的は大地震の被災地=トルコとシリアの支援で、佐久商工会議所の青年部が企画しました。

(佐久商工会議所青年部・相馬正徳会長)「小さいお子さんが何日後にがれきの中から救出されたとか、そういう映像を見ましていてもたってもいられないという声が上がった中でのイベントとなりました」

2月6日、トルコとシリアの国境近くでマグニチュード7.8の大きな地震が発生し、これまでに4万7千人以上が死亡しました。
現地では日本時間の21日も、余震とみられる強い揺れが続いています。

被災地を支援しようと提供されたラーメンの価格は1杯900円。
そこにお客さんの「気持ち」を添えてもらいますが、中には1万円を寄付した人も…。

使われた食材は、趣旨に賛同した市内の企業8社が提供したもので、鳥ガラとにぼしで取ったスープや2種類のチャーシューなど、常連客もふだん食べられないメニューとなりました。

「すごくおいしいです」

「(現地を)知るきっかけとかにもなってすごくいいと思う」「少しでも幸せになれるような使い方をしてもらえればいいと思う」

(佐久商工会議所青年部・相馬正徳会長)「きょう1日限定の企画ではありますけれども、引き続き機会を見ながらこういった活動をしていきたい」

21日は3時間のイベントで、あわせて170杯、31万円余りの売上げがあり、全額が被災地に寄付されます。