「三陸わかめ」で知られる養殖ワカメの初入札が21日、全国のトップを切って宮城県気仙沼市で行われました。去年の初入札よりも1500円余り高値で取り引きされました。

「三陸わかめ」のブランド名で知られる県産ワカメの入札会には、気仙沼市や石巻市などの9つの地区で収穫され茹でて塩をからめた「塩蔵ワカメ」およそ70トンが並びました。そして、県内や岩手から集まった買取業者が、ワカメを手に取り色や形などを確認しながら値段をつけていきました。

今シーズンの養殖ワカメは、例年並みに生育していて品質も良いということで、初入札では10キロあたり平均▼9806円と去年の初日より▼1528円高く取り引きされました。

買取業者:
「この時期を迎えると身が引き締まるというか、全国のお客さんに三陸わかめを届けたい思いで(入札に)挑んでいる」


県漁協わかめ・こんぶ部会 及川文博部会長:
「今年は塩も高いし、燃料も高いし、少しでもいい値段で販売できれば」



県漁協は今シーズン1万1500トンの生産を目標にしていて、今年5月まであと10回、入札が行われます。