コロナ後、社会が変わっていた…
溝辺被告:「新型コロナの影響で仕事が減っていました」
ハローワークや知人に頼って仕事を得ようと考えていたものの、新型コロナの影響で就職もままならず、就活は「テレビ電話形式」となっていて、コロナ以前とは環境が変わっていました。
溝辺被告:「今までと違いました。考えが甘かったです。自分でなんとかしようと無理をしてしまいました」
金沢市で更生保護施設に申し込みましたが、満員だったためそれ以上はしなかったといいます。ならば、生活保護などの公的サービスに頼ればよかったのでは?

溝辺被告:「人さまの世話になりたくないという思いがあり、生活保護などの公的サービスを利用するのに拒絶感がありました」

他人に世話になりたくないというのが、事件を起こした理由ならば、身勝手としか言いようがありません。検察側は指紋がつかないよう手袋をするなど悪質な犯行で懲役4年を求刑。一方の弁護側は地元の福岡県に重い認知症を抱えて入院する90歳近い母親がいることなどを理由に、寛大な判決を求めました。

溝辺被告:「前回は話を聞いてもらえず悔しい思いをしたが、今回、刑事さんや弁護士と話して、私の身になって話をしてくれました。年が年ですし、一方で私が介護しなければならない母親がいます。こんな事件を起こしている場合ではないなと思いました」
その上で、溝辺被告は「もう二度とやりません」と話しました。
判決は3月15日に言い渡されます。














