ミネラルをたっぷり含んだ富士山の湧き水で育ったニジマスは濃厚な味と歯ごたえある食感が特徴です。「紅富士」。日本一のニジマスの産地で育てられた特大サイズのブランドニジマスです。
こんこんと湧き出る清らかな水。富士山に降った雨や雪が長い時間をかけて地表に出てきたものです。冷たくてきれいな水が豊富に湧き出る富士宮市は、日本一の養殖ニジマスの産地です。
<天野大輔記者>
「活きが良いですね。きれいな赤色ですが、大きさも50〜60cmありますか」
<富士養鱒漁業協同組合 飼育担当 森垣大助さん>
「50〜60cmあると思う。3年くらいかけて富士山からの豊富な湧き水で大事に育てている」
今回の「しずおか産」は、「紅富士(あかふじ)」と名付けられたブランドニジマスです。
<天野大輔記者>
「何の作業をしているんですか」
<富士養鱒漁業協同組合 販売担当 八木俊哉さん>
「組合員から紅富士を集荷して、漁協の出荷場に搬入した後、紅富士は厳格な基準が設けられていまして、それに合格した印として、紅富士のタグ付け作業を行っているところですね。「紅富士」は富士宮市で育てられていることや大きさ、エサの種類、そして名前の由来にもなっている身の紅色の濃さにも決まりを設けています」
<天野大輔記者>
「見て下さい。この鮮やかな色。見た目から美味しそうですね。噛む度に濃厚な甘味と脂が口いっぱいに広がるが、しつこ過ぎず、上品な味」
静岡市葵区にある県内産の食材を使った料理が人気の飲食店グループでは、5年以上前から「紅富士」をメニューに加えています。
<岩生グループ 府中かしわで 店主 市川岩生さん>
「いろんな料理を提供しているが、やっぱり刺身。脂の質が全然違う。(漁協)直送で頂いているので余計にそうだが、身の張り、脂の質、甘味、どれをとっても文句無しです」
料理人も惚れ込む「紅富士」は、2012年に誕生して以来、年々出荷量が増え、新型コロナの影響を受けながらも、2021年度は、9年前の3倍以上となる年間およそ80トンを出荷しました。
<富士養鱒漁業協同組合 販売担当 八木俊哉さん>
「これが紅富士の卵。こちらの施設で卵の生産を行っていて、一定サイズの大きさまで魚を育ててから、生産者にバトンタッチをするシステムになっています」
「紅富士」が誕生する前は、各業者がそれぞれの規格で生食用の大型ニジマスを生産していたと言います。
<富士養鱒漁業協同組合 販売担当 八木俊哉さん>
「養殖は安定供給が第一となるので、そういった部分でも単一の業者ではなくて、複数の業者でみんなで協力して出荷して行こうという体制が必要だったので組合が音頭をとってやった形になった」
「紅富士」は特定の業者ではなく、漁協の統一ブランドとして誕生したニジマスだったのです。
<富士養鱒漁業協同組合 販売担当 八木俊哉さん>
「富士山の湧水をふんだんに使って紅富士を生産しているので、より多くの人に、この環境の良さ、紅富士の食材としての良さを伝えていければ良いなと思う」
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