静岡県が2022年から始めた婚活支援事業が本格化しています。歯止めがかからない少子化問題を解決するのが狙いです。

静岡市にある「ふじのくに出会いサポートセンター」。センターが1月に始めたのが「しずおかマリッジ」、略して「しずマリ」です。

<ふじのくに出会いサポートセンター 加藤一男センター長>「静岡県在住の方、もしくは勤務されている方、将来静岡に戻って来られる方、20歳以上の成人の方で結婚願望がある方が登録可能となっております」

結婚を希望する人に出会いの機会を提供し、結婚相談をするサービスです。会員になると、専用サイトを使って異性とマッチングができます。

<ふじのくに出会いサポートセンター 加藤一男センター長>「タバコとかお酒とか趣味とかも入れまして、最終的にこの条件で検索すると該当する方が何人か出てくる」

<面談に来た男性>
「やっぱり県がやっているので信用できるというか安心かと思って」

この事業を担当しているのは、静岡県のこども未来課です。

<静岡県こども未来課 鈴木安由美課長>
「少子化の進行に歯止めがかからなくて、実際、令和2年は出生数が2万2500人となりました。コロナが直撃して、まずは結婚がしたくても出会いがないという人たちが非常に多く、出会いの場を提供することから結婚を応援することを始めないと前に進まないということで(この取り組みを始めることになりました)」

少子化の背景にあるのは、初婚年齢の上昇です。静岡県内に住む30~34歳の男性の2人に1人、女性の3人に1人が独身で、初婚年齢を見ても、晩婚化が進んでいるのがわかります。

サービスを利用するためには、所得証明書、独身証明書などの5つの書類を提出したのち、本人確認のための面談が必要です。トラブル防止のため、お互いの本名は交際までは明かしてはいけないルールがあるなど、「安全・安心」に重点を置いています。

2022年1月から申し込みを開始し、4月21日時点の申込者数は2147人です。

<面談に来た女性>
「友達がどんどん結婚していく姿を見て、やばい!って思った」

こちらの女性は姉が出産したことを受けて、結婚願望がさらに強まったといいます。

<ふじのくに出会いサポートセンター 加藤一男センター長>「アクティブな動きをすることによって、コンピュータからの提案があるので、熱い思いを持ってやってください」

<面談に来た女性>
「男性の方が結構アクティブに動く方が多いですか」

<ふじのくに出会いサポートセンター 加藤一男センター長>「感覚ではそんな感じですね」

<面談に来た女性>
「結婚に向けて積極的に真摯に向き合ってくれる人と出会えるのが楽しみです」

マッチングが成立すると、2人で会うことができるようになりますが、相談員が同席し、センターでお見合いをすることも可能です。

<静岡県こども未来課 鈴木安由美課長>
「静岡県の素敵な魅力を発見しながら、末永く幸せに暮らしていただくように、県または市町としても全面的にサポートしていきたい」

静岡県は今後、会員向けに県内の観光資源を生かしたイベントを展開するなどして婚活を支援する予定です。