2月7日から糸魚川市の筒石漁港海岸に漂着していた大量の「イワシ」について、新潟県は17日に埋め立て処分を完了したと発表しました。

海岸内の一画に4mほどの深さの穴を掘って“漂着イワシ”を埋め、その上に地表から高さ1m程度の盛土をしています。

埋め立てられたイワシの量は1立方mの大型土のう袋296袋分(およそ14,800kg)で、幅5mの穴の底にイワシが1mの厚さになったということです。

埋却場所は現在、立ち入り禁止にしていますが、新潟県漁港課では現地を適宜確認していくほか、今後またイワシが漂着した場合には、改めてその処分方法を検討するとしています。

この“漂着イワシ”は、7日に市民からの電話をうけて新潟県が確認したものです。
波に運ばれて行ったり来たりをしていたイワシは、海岸線およそ250mにもわたって大量に打ち上げられていました。
新潟県では当初から、漂着した原因がわからないのでこのイワシに触ったり持ち帰ったりしないように呼びかけるとともに、周辺環境への影響を懸念し速やかに処分を検討しました。
県から委託を受けた業者が50人態勢でイワシを手作業で拾い続け、一部は12日までに新潟県外の飼料加工業者が引き取るとともに焼却処分も行いましたが、砂汚れで焼却炉を傷める恐れもあったため、13日には筒石漁港海岸内での埋め立て処分を決めています。

新潟県によりますと、回収した“漂着イワシ”は、最終的に1立方mの大型土のう袋497袋分で、全体でおよそ248,500kgになり、そのうちの193袋分を飼料会社が引き取り、8袋は焼却処分にしたと話しています。
