ヘルメット着けないと交通事故の致死率 約3倍 4月から着用が努力義務に

井上キャスター:
ヘルメットについて、4月1日から、大きくルールが変わります。

改正道路交通法で、自転車に乗るすべての人、年齢に関係なく、ヘルメットを着用することが“努力義務”になります。

ヘルメットを着けていなかったときの致死率は、ヘルメットを着けていたときの約3倍です。

子どもの自転車事故発生状況について(2022年、警察庁)、「出会い頭」が最も多く253件。

次に多いのは、「車両単独」の事故です。

車両単独の例:
スピードを出して道路に飛び出し、停止できずに衝突する。
傘などが車輪に絡んで転倒。
タイヤのパンクなど不具合で転倒。

こういった車両単独の事故が、子どもの場合は多い。

歩道走行の危険ポイントとして、「段差」がある。

段差があるために、車道から歩道に乗り上げる際に、転ぶ危険性が高い

しかし、段差が必要という側面もあります。
視覚障害者にとっては、歩道と車道の境目を認識するために、あえて段差を残しておくことが重要。

警察としては、歩道の直前で一時停止し、歩行者や段差に注意を促す、としています。

萩谷 弁護士:
段差がスロープになってるところもある。スロープはものすごく滑りやすい。
3回くらい転んだことがある。私の身近で、自転車に乗り慣れてる人でも、スロープで転ぶことがある。一度、自転車を降りるなど、注意しないといけない。

ヘルメットについても、先ほど努力義務とありましたが、全員つけないといけないが、つけなくても罰則はありません、という意味なんです。しかし、命を守るという意味でとても大事ですし、万が一、ヘルメットを着けずに交通事故にあって、損害賠償請求をしようと思ったときに、ヘルメットを着けていないということが過失ととられて、賠償額を減らしてされてしまう可能性もある。やはり全員が身を守るという意味でも、着けるべきだと思います。おしゃれなヘルメットなども出てくるといいなと思います。