アフリカの中部にある「赤道ギニア」で、致死率が高い「マールブルグ病」と呼ばれる感染症の患者が確認されたことを受けて、厚生労働省が全国の検疫所などに対して注意喚起の通知を出しました。

「マールブルグ病」は「エボラ出血熱」に似た特徴を持つウイルス性の感染症で、感染した場合には高熱や倦怠感、血液のまじった嘔吐などの症状がみられるうえに、致死率も高いとされています。

このマールブルグ病について、WHO=世界保健機関は今月13日、アフリカの赤道ギニアで感染者が確認されたと発表しました。

厚生労働省によりますと、日本国内ではこれまでにマールブルグ病の感染者は確認されていませんが、WHOの発表を受けて、全国の検疫所や自治体などに、赤道ギニアに滞在し、疑わしい症状のある人がいる場合には医療機関への受診などを促すように通知したということです。

マールブルグ病は日本では危険度が最も高いとされる「1類」感染症に分類されていて、厚労省は「海外の感染情報の収集を行い、必要な対策を講じていく」としています。